太陽の竜と闇の青年

「ひょっひょっひょ。自分の愛する武器で攻撃される気持ちはどうかい?気持ちいいかい?それとも、悲しすぎるのかい?」


「そんなこと私が知るか!!」


ザシュッと音がして私のわき腹から血が飛び出た。


それはお婆さんの頬に少しだけついた。


「ひょっひょっひょ。いいねぇいいねぇ。若い女の子の血は若返る秘訣なんだよ」


気持ち悪い……。


ドクドクと流れる血を押さえた私はお婆さんをにらんだ。


お婆さんは血の臭いに興奮したのか、ますます血の色をよくした。


「ひょっひょっひょ。もっとほしいねぇ。その若い血。シルバ!こやつを二人でやっつけるよ!」


シルバはお婆さんの言葉にうなずいた。


「なっ!お婆さん!卑怯だ!!!!」


お婆さんは方眉をあげた。


「おやおや。あんた、あたしをお婆さんだと言ったね?ますます許せないね。あたしはヘル。まだまだ若いよ!」


その言葉を同時に頬を剣がかする。


私が数歩後ろに下がったと同時に、肩を貫かれた。


それは私の双剣の片方だった。


ゆっくりと後ろを振り返ると、シルバが無表情にたっていた。


「ひょっひょっひょ。シルバ、いいよいいよ。もっとやってやりなぁ!」


ヘルの言葉にシルバはうなずいて、私の肩から剣を引き抜いた。


ブシュッと音がして、私の肩からわき腹と同じように血が流れていく。


私はシルバとヘルの攻撃から逃げながらシルバを観察した。


完璧に何かをあきらめた顔。


感情が……ない。


何があったのかはしらないけど……。


こんなこと、絶対におかしい!!


「シルバ!!あんたはもっと自分に愛着を持つべきだ!!この世にいらない命なんて、一つもないんだから!!!」


ピタリとシルバが攻撃を止めた。


するとヘルが怒鳴った。


「シルバ!!あいつをやっておしまいなさい!!」


しかし、シルバは私を凝視したままだ。


「私はシルバに何があったのかは知らない。だけど、そこで止まっていては何も起きない!!シルバの中の時間は止まったままかもしれない。だけど現実では時間はどんどん進んでいるんだ!!シルバ、自分の手で自分の中の時間を動かせ!!」


するとヘルが私に短剣を投げつけてきた。


私はそれを素手でつかんだ。


そして、大きな声でヘルに言った。


「お前は間違っているヘル!!不老不死なんてものはないんだ!!!そんなもの皆が噂するただの幻想だ!!」


するとヘルのこめかみがピクピクと動いた。


そしてボウガンの球が打たれた。