ギィンギィン!!!!
牢の中で剣がぶつかり合う音がする。
そう。
「いきなり何するんだ!!」
「ひょっひょっひょ。あんた結構やるのぅ」
少しだけシャナに言い方が似ていることに苛つきながら彼をみた。
「これはどういうことなんだ!!」
しかし、彼は目を細めるだけで何もしない。
くそっ!!
突然来たと思ったら短剣投げてくるし、ボウガンまで使ってくる。
お婆さんなのに半端な覚悟では死んでいる。
「あんた、何で逃げないんだい?ここで逃げたらいいだろう?それとも何だい、敵に背を向けるのは剣士の恥だ、とでもいいたいのかい?ひょっひょっひょっひょ」
お婆さんの言い方にイラッと来たけど、私は冷静に答えをだす。
これは昔から決めていたこと。
絶対に曲げない自分の正義。
それがこれに詰まっていた。
ずっと昔から。
「強くなるためにすべてを変えるんだ!私は傷つくことに後悔はしない!!」
一瞬だけ一瞬だけど彼の耳がピクリと動いた気がした。
目が見えてないからそれは幻だったのかもしれないけど。
「ひょっひょっひょっひょっひょ。さっきからそのようなきれいごとばかり言いおって!!」
あぁ!もう!!!
「うっさいなぁ!!別に人の好き勝手だろ!!」
久しぶりに怒った気がするかも。
私は双剣の片方をお婆さんに投げた。
それは見事に肩を貫いた。
「うぐっ!!」
お婆さんはうめいた。
これで片方の手は使えなくなった。
問題はお婆さんの肩に刺さった双剣をどうするかだ。
私はフッと足を早めてお婆さんの後ろに回り込んだ。
そして、お婆さんの肩に手を向けたとき、
「シルバ!!!!!!!!!!」
お婆さんが驚くほど大きな声で叫んだ。
私は驚いて一瞬だけ手が止まってしまった。
彼にはその一瞬だけでよかった。
すぐに背中にかまえてあった大きな刀を取り出して私とお婆さんの間に飛ぶ斬撃を繰り出した。
その攻撃は床と壁がくっぱりと分かれたほど威力があった。
私が彼をゆっくりとみると、彼は無表情に私をみていた。
まるで彼は人形のように……。
「シルバ。よくぞやってくれた。ひょっひょっひょ」
「……」
お婆さんは高笑いした。
彼はシルバというのか……。
シルバはお婆さんの言葉に何も返さない。
私がシルバをみていると、お婆さんが攻撃をしかけてきた。
しかも私の剣で。

