「ルウ、誰と戦っているんですかねー?」
ルウは一人であたりを見回している。
何もいないのに。
アイツ、何してんだ?
「ルウ!誰と戦ってるのー?」
ルウが口を開けかけた時、剣と剣のガギンというぶつかり合う音がした。
「女だ。女と戦っているんだ。多分、さっき悲鳴をわざとあげた女」
フウが目を細めながら言った。
そのとき、
「わたしの大切な人に何をしているんですかぁぁぁぁ!!」
という言葉が聞こえて、いきなり男がルウと戦っていた女にぶっ飛んできた。
「え、は!?何だ!?」
俺がパニックになっていると、フウが大爆笑しながら飛んできた男の傍に歩いて行った。
「ラカ。本当にご愁傷様です。でも、よかったじゃーん。ルウとサクラの役に立ててさー」
ルウも爆笑しながら言った。
「ラカ、ありがとう。おかげで助かったよ。ほら、サクラもおいでよ。ラカに感謝しないとね」
どうやら、ぶっ飛んできた男はラカと言うらしい。
目の色が珍しく緑色で整った顔をしている。
結構モテるだろうな。
そして、俺なんか目に入っていなかったかのようにルウの傍に走って行った女性、サクラと呼ばれた女は、濃い緑色の髪色で簪を髪につけて結い上げていた。
「い、いえ、サクラさんがわたくしを投げたので、お礼はサクラさんに……」
苦笑いをして腰をさすりながらラカさんは言った。
「いえいえ。命中してくれたラカさんに感謝ですよ」
四人はあははははと、楽しげに笑った。
俺はとりあえず、四人の傍に歩み寄った。
隣にはジンもいる。
「あの……」
俺が言葉を発する前に二人がこちらに気づいてお辞儀をして言った。
「これはこれは、気がつかなくてすみませんでした。わたくし、若様の見張り役……と、いいますか、布商人の責任者のラカと申します。あ、気軽にラカと呼んでくれて結構です」
「わたしは、サクラと申します。えっと、布商人の売り子をやっておりまして、自称、姫様の見守り役です」
俺は二人が差し出してきた手を握りながら言った。
「俺は巡回の責任者のリクだ。で、こちらが俺の侍従のジン」
ジンは丁寧なお辞儀をした。
「侍従?と、いいますと、リクさんはどこかの貴族ですか?」
ニッコリと笑ってラカが聞いてきた。
ヤバイ……。
王ってことはバラしたらいけないんだった……。
ルウは一人であたりを見回している。
何もいないのに。
アイツ、何してんだ?
「ルウ!誰と戦ってるのー?」
ルウが口を開けかけた時、剣と剣のガギンというぶつかり合う音がした。
「女だ。女と戦っているんだ。多分、さっき悲鳴をわざとあげた女」
フウが目を細めながら言った。
そのとき、
「わたしの大切な人に何をしているんですかぁぁぁぁ!!」
という言葉が聞こえて、いきなり男がルウと戦っていた女にぶっ飛んできた。
「え、は!?何だ!?」
俺がパニックになっていると、フウが大爆笑しながら飛んできた男の傍に歩いて行った。
「ラカ。本当にご愁傷様です。でも、よかったじゃーん。ルウとサクラの役に立ててさー」
ルウも爆笑しながら言った。
「ラカ、ありがとう。おかげで助かったよ。ほら、サクラもおいでよ。ラカに感謝しないとね」
どうやら、ぶっ飛んできた男はラカと言うらしい。
目の色が珍しく緑色で整った顔をしている。
結構モテるだろうな。
そして、俺なんか目に入っていなかったかのようにルウの傍に走って行った女性、サクラと呼ばれた女は、濃い緑色の髪色で簪を髪につけて結い上げていた。
「い、いえ、サクラさんがわたくしを投げたので、お礼はサクラさんに……」
苦笑いをして腰をさすりながらラカさんは言った。
「いえいえ。命中してくれたラカさんに感謝ですよ」
四人はあははははと、楽しげに笑った。
俺はとりあえず、四人の傍に歩み寄った。
隣にはジンもいる。
「あの……」
俺が言葉を発する前に二人がこちらに気づいてお辞儀をして言った。
「これはこれは、気がつかなくてすみませんでした。わたくし、若様の見張り役……と、いいますか、布商人の責任者のラカと申します。あ、気軽にラカと呼んでくれて結構です」
「わたしは、サクラと申します。えっと、布商人の売り子をやっておりまして、自称、姫様の見守り役です」
俺は二人が差し出してきた手を握りながら言った。
「俺は巡回の責任者のリクだ。で、こちらが俺の侍従のジン」
ジンは丁寧なお辞儀をした。
「侍従?と、いいますと、リクさんはどこかの貴族ですか?」
ニッコリと笑ってラカが聞いてきた。
ヤバイ……。
王ってことはバラしたらいけないんだった……。

