太陽の竜と闇の青年

かなり走ったと思う。


だが、ルウの姿は見あたらない。


「どこにいるんだよ」


俺が舌打ちをしたとき、見覚えのあるものに目がついた。


「これは……」


拾い上げると、ルウが首から引き契ったのが分かる。


翡翠は3つ、コロコロと別々の場所に落ちていた。


傷は入っていなかったからよかったものの……。


「そうとう荒れてるな」


ルウが今、かなりイラついているのは分かった。


実際、走ってきた道で木に殴られた跡が何本かあった。


それに、翡翠と一緒にターバンも落ちていた。


早く行かないとルウはきっと、自分自身を傷つける。


シャンリンは高台と言っていた。


だが、高台がどこにあるのかが分からない。


「とりあえず、高いところに行ってみるか」


俺はそう独り言をつぶやき、グッと足に力を込めた。