「ここになります」
宮殿の中で通された部屋は2つあった。
「やっぱり、ここは男子と女子に分かれるところですよね」
サクラがふふ、と笑って言った。
「あの、坊ちゃんはまだ帰ってきてないんでしょうか?」
ジンがシャンリンにたずねると、シャンリンはあぁ、と笑った。
「蒼国の王子は特別室にいますよ」
……ん?
「何で特別室なんですか?」
私がシャンリンにたずねると、シャンリンはうふふ、と笑った。
「カリナの許嫁だからに決まっているじゃないですか。カリナはリク様を気に入ったらしいですよ。リク様も満更でもないそうで」
すると、ジンが慌てたように言った。
「あ、あの!!わたくしを特別室まで連れていってください!!わたくしは坊ちゃんの侍従なんです」
シャンリンは近くにいた侍従を呼んでジンに伝えた。
「この人が連れていってくれるでしょう。二人の邪魔だけはしないでくださいね」
ジンはガクガクとうなずいた。
「では、いってらっしゃいませ」
二人を見送った後、シャンリンは二つの部屋の鍵をあけた。
「こちらが男性、こちらが女性となります」
通された部屋は広々としていて、とても過ごしやすそうだった。
「あーぁ。明日で帰っちゃうのは勿体ないなぁ」
私はベットにボスンッと顔をうずめた。
「そうですねぇ。せっかくシャンリン様にもカリナ様にも会えたんですものね」
サクラが、私の分の荷物も片づけながら私をみた。

