「あらあら、ルウお嬢様はフウ坊ちゃんを追いかけなくてもいいんですか?」
私は皆の後ろ姿を苦笑いで見送った。
「うん。まぁ、テルっていうのが分かっただけいいよ。そっかぁ、テルかぁ。テルねぇ……」
私が、ふぅーん、へぇーん、ほぉーん、と言っていると、クラウドが身を乗り出して私の目をのぞき込んだ。
「ねぇ、そのテルって誰?」
そっか。
風国に来たことないから分かんないんだっけ。
まぁ、風国に来ても分からないと思うけど……。
「テルは風国の裏町に住んでいるすっごく可愛い子なんだよ。ネロっていう、私たちとよく遊んでいた友達の妹。家事が好きなんだけど、運動だけは苦手って前言ってたなぁ。ちなみにテルは16歳だよ。ネロは18歳だけどね。で、多分フウが心配してるのは王子と庶民は結婚できないだろうっていうことだと思う。私の父上は狸親父だけど、国のことを一番思っているんだ。母上が父上に国をどーこーしてって言っても、絶対に父上は聞かないと思う。それを知ってるからフウは絶対に好きな人が言えないんだと思う。だって、王子と庶民は絶対に結婚できない。これは、風国では昔っから決まっていることなんだよね。ましてや、テルは庶民の中でも下の身分だから」
シャンリンがフッと悲しそうな目でフウをみた。
「安国は王子と庶民で結婚してもいいことになっているんだ。だからフウが今どんな気持ちなのか、よく分からない。けど、すごく悩んでると思うなぁ……」
クラウドが俯いて言った。
風国は国のことを考えることが第一、という国だ。
だから、国の中で悪いことをするヤツはすぐに牢へと入れられる。
それがあってこそ、今、風国は平和なんだと思う。
それに、今牢に入っている人は誰一人としていない。
「和国も王子と庶民が結婚してもいいことになっている。だからか知らないが、牙城はよく奈落へと行く」
へぇぇぇ!!
牙城が奈落にねぇ……。
そんな感じは全然しないんだけど、やっぱ、行くもんなんだね。
すると、クラウドが壱の顔を見上げた。
「壱も奈落に行ったことあるの?」
壱はすぐに頭を振った。
「俺はそういうことには興味がない。それにあそこは嫌な匂いがする」
ちょっとぐらい、ハッチャケてもいいと思うんだけど。
でも、壱は確かにそんなことをする雰囲気はまったくない。
私は皆の後ろ姿を苦笑いで見送った。
「うん。まぁ、テルっていうのが分かっただけいいよ。そっかぁ、テルかぁ。テルねぇ……」
私が、ふぅーん、へぇーん、ほぉーん、と言っていると、クラウドが身を乗り出して私の目をのぞき込んだ。
「ねぇ、そのテルって誰?」
そっか。
風国に来たことないから分かんないんだっけ。
まぁ、風国に来ても分からないと思うけど……。
「テルは風国の裏町に住んでいるすっごく可愛い子なんだよ。ネロっていう、私たちとよく遊んでいた友達の妹。家事が好きなんだけど、運動だけは苦手って前言ってたなぁ。ちなみにテルは16歳だよ。ネロは18歳だけどね。で、多分フウが心配してるのは王子と庶民は結婚できないだろうっていうことだと思う。私の父上は狸親父だけど、国のことを一番思っているんだ。母上が父上に国をどーこーしてって言っても、絶対に父上は聞かないと思う。それを知ってるからフウは絶対に好きな人が言えないんだと思う。だって、王子と庶民は絶対に結婚できない。これは、風国では昔っから決まっていることなんだよね。ましてや、テルは庶民の中でも下の身分だから」
シャンリンがフッと悲しそうな目でフウをみた。
「安国は王子と庶民で結婚してもいいことになっているんだ。だからフウが今どんな気持ちなのか、よく分からない。けど、すごく悩んでると思うなぁ……」
クラウドが俯いて言った。
風国は国のことを考えることが第一、という国だ。
だから、国の中で悪いことをするヤツはすぐに牢へと入れられる。
それがあってこそ、今、風国は平和なんだと思う。
それに、今牢に入っている人は誰一人としていない。
「和国も王子と庶民が結婚してもいいことになっている。だからか知らないが、牙城はよく奈落へと行く」
へぇぇぇ!!
牙城が奈落にねぇ……。
そんな感じは全然しないんだけど、やっぱ、行くもんなんだね。
すると、クラウドが壱の顔を見上げた。
「壱も奈落に行ったことあるの?」
壱はすぐに頭を振った。
「俺はそういうことには興味がない。それにあそこは嫌な匂いがする」
ちょっとぐらい、ハッチャケてもいいと思うんだけど。
でも、壱は確かにそんなことをする雰囲気はまったくない。

