太陽の竜と闇の青年

しかし……。


「い、壱?」


「何だ」


「いつ降ろしてくれるの?」


「ハヤトがいる場所まで」


ハヤト……?


「ハヤトをどうやってつれてきたの?」


ハヤトはフレンドリーで大人しく、頭のいい駿馬だけどなぜか私以外の人は絶対に乗せない。


ハヤトはフウも父上も母上までも乗せなかった。


でもそれはラッシュも同じだった。


いや、ラッシュはとても激しい暴れ馬だったから、フウにしか乗れないのかもしれない……。


「白虎がハヤトを繋いであった糸を噛みちぎった。だが、ハヤトは逃げもせず俺たちの後についてきていた」


だけど、ハヤト、壱たちと一緒に入ってきてなかった気がする……。


私の思いに気づいたのか、壱がクイッと顎をあげた。


「ハヤトは頭のいい馬だ。きちんと試合場の入り口のところで待機しているらしい。さきほど白虎が教えてくれた」


ハヤトはやっぱ偉い……。


ていうか、さきほどから壱の口から白虎の言葉が多く聞こえる。


意外と、白虎と壱、仲良くなっていたりして。


それはないか……。


二人とも無口で一匹狼なところあるから、雰囲気は似てるんだけどな。