ふと、カリナの目がルウの足下に移動したのが見えた。
「ルウ、それは何ですか?」
カリナの視線の先を辿ってみると、ルウの足には金色の鎖がついていた。
フウの目が窄められる。
「あぁ。これはね、ドクター・マランから貰ったものなんだ」
ルウが楽しそうに話すと、カリナの耳がピクリと動いた。
「ドクター・マラン?」
カリナが問い返すとルウはきょとん、とした目になり、うなずいた。
「うん。マラン、知ってるの?」
カリナが口を開こうとしたとき、シャナが割り込んできた。
「マランなら一昨日ぐらいに幡国に来たぞよ。余たちに何の用があったのかはしらぬが、なんでも薬草探しをしているらしく、サルベージュという薬草を探していたらしい。しかも、そのサルベージュというのは滅多に手に入らない代物で、この前そのサルベージュが幡国に来たという情報を手に入れて来たらしいのぅ。だが、余とクイナが貿易商品を扱っておるが、そのサルベージュをみたことがないのでな。不思議に思ってそれをマランに言うたら、マランはすごい形相になってのぅ。それはもう、怖かった。それから、マランは忽然と姿を消してな。だが、心配は無用。マランはよく忽然と姿を消すことが多いからのぅ。まったく本当に余たちに何の用があったのやら」
シャナはほう、とため息をついた。
どうやらドクター・マランはシャナと同じく、放浪癖があるらしい。
「カリナ、サルベージュってどういう薬草なの?」
カリナが懐から赤い草を取り出した。
「これはサリナージュです。サリナージュは毒薬です。これを食べたものは5日以内で死んでしまうという噂もあります。そして、それを治すために必要な草がサルベージュです。ですが、サルベージュは、たくさん生えることのできるサリナージュとは対照的に、百年に一度生えるか生えないか分からない幻の草と研究者たちの間で言われています。そんな珍しい物をなぜ、マランさんとやらは探していたのでしょうか……」
俺としてはなぜカリナが毒薬を懐にしまっていたのかが不思議だが、それを問うと命が奪われそうだったので、やめておいた。
「カリナ、シャンリンは?」
ルウが辺りを見渡した。
確かシャンリンは、カリナとシャナ、クイナの母親だったな。
すると、リンリン、シャンシャン、と鈴がぶつかり合う音がした。
「さすが、わたしの弟子として習ったかいがありましたでしょう。ねぇ?ルウお嬢様」
ほほほ、と扇子を口に当てて微笑んだその人は……。
「ルウ、それは何ですか?」
カリナの視線の先を辿ってみると、ルウの足には金色の鎖がついていた。
フウの目が窄められる。
「あぁ。これはね、ドクター・マランから貰ったものなんだ」
ルウが楽しそうに話すと、カリナの耳がピクリと動いた。
「ドクター・マラン?」
カリナが問い返すとルウはきょとん、とした目になり、うなずいた。
「うん。マラン、知ってるの?」
カリナが口を開こうとしたとき、シャナが割り込んできた。
「マランなら一昨日ぐらいに幡国に来たぞよ。余たちに何の用があったのかはしらぬが、なんでも薬草探しをしているらしく、サルベージュという薬草を探していたらしい。しかも、そのサルベージュというのは滅多に手に入らない代物で、この前そのサルベージュが幡国に来たという情報を手に入れて来たらしいのぅ。だが、余とクイナが貿易商品を扱っておるが、そのサルベージュをみたことがないのでな。不思議に思ってそれをマランに言うたら、マランはすごい形相になってのぅ。それはもう、怖かった。それから、マランは忽然と姿を消してな。だが、心配は無用。マランはよく忽然と姿を消すことが多いからのぅ。まったく本当に余たちに何の用があったのやら」
シャナはほう、とため息をついた。
どうやらドクター・マランはシャナと同じく、放浪癖があるらしい。
「カリナ、サルベージュってどういう薬草なの?」
カリナが懐から赤い草を取り出した。
「これはサリナージュです。サリナージュは毒薬です。これを食べたものは5日以内で死んでしまうという噂もあります。そして、それを治すために必要な草がサルベージュです。ですが、サルベージュは、たくさん生えることのできるサリナージュとは対照的に、百年に一度生えるか生えないか分からない幻の草と研究者たちの間で言われています。そんな珍しい物をなぜ、マランさんとやらは探していたのでしょうか……」
俺としてはなぜカリナが毒薬を懐にしまっていたのかが不思議だが、それを問うと命が奪われそうだったので、やめておいた。
「カリナ、シャンリンは?」
ルウが辺りを見渡した。
確かシャンリンは、カリナとシャナ、クイナの母親だったな。
すると、リンリン、シャンシャン、と鈴がぶつかり合う音がした。
「さすが、わたしの弟子として習ったかいがありましたでしょう。ねぇ?ルウお嬢様」
ほほほ、と扇子を口に当てて微笑んだその人は……。

