太陽の竜と闇の青年

「なぬーーーーー!!!!許せぬ!!許せぬぞーーー!!なぜ、余はダメでこやつがよいのか!!余には理解ができぬ!!いや、確かに余よりも顔立ちもいいし、強いし、学力もよさそうだがな、こんな仏頂面の男にしてはルウが大変じゃないかぁぁぁ!!余のような、フレンドリーな男のほうが婿にするのにはふさわしいのである!!!!」


……なぜかイラッとくる。


仏頂面はしかたないとして、俺はルウが大変な想いをするようなことは絶対にしない。


そして、シャナは俺をビシッと指さした。


「これでも余は幡国で一番結婚したい男No1なのだ!!その誇りを汚すなど余は許すまい!!壱というたな、貴様から余はルウをとってみせる!!!」


その言葉が終わると同時にシャナの頭の上にチョップが落ちた。


ガンッと重い音がして、シャナは涙目になった。


「なぁにを言っているんだ!私たちは試合に勝ったんだからシャナの許嫁になんかならない!!それに、シャナが婿になるんだったら、壱が婿のほうがいい!!」


正直、少しうれしかった。


いや、かなり、か。


シャナをみると、さきほどよりも真っ青になり、顔面蒼白になっていた。


俺は何だかシャナが可哀想になり、声をかけた。


「あー……。大丈夫か?」


すると、シャナはハッとして顔をあげた。


「余の敵の手など借りぬ!!余はかならずや、貴様からルウをとってみせよう!その時を待っておれ!!」


ルウが深いため息をついたのがわかった。


フウも同じようにため息をついた。


「バカは治らないっていうよねー」


小声で独り言をつぶやいたのが聞こえた。


俺はとりあえずうなずいておくことにした。


いらぬ反感を買いたくはないからな。