「ちょい、スピード落ちてきたんじゃねぇのか?」
「そっちこそ。無理は禁物だよ」
私たちはガンガンと重い音を響かせながら戦っている。
目の端にクラウドがシーナに勝ったのがみえた。
フウも余裕の表情でララを追いつめている。
「お前、婚約がかかってるっつったよな?」
「うん。そうだよ。それがなにか?」
「俺だって婚約がかかってる」
……はぁ?
「ごめん。タカトオ、意味不明」
「つまり俺がこれに勝った暁には俺はタリナに婚約の申し込みをすることにしてんだ!!」
タリナとはタカトオの彼女のことで、タカトオがずっと想い続けた人らしい。
「そんなこと……。別にいいじゃん!!負けたって言えるんだから!!こっちはどーしよーもないの!!シャンリンやカリナにだって会いたいんだから!!」
私はタカトオの鳩尾を思い切り蹴った。
「いいか、告白なんかに試合を持ち込むな!!すべては心なんだ!!!!!!」
がはっとタカトオが呻いて、ぶっ飛んでいった。
それは白虎たちのほうへと飛んでいく。
しかし、白虎はタカトオをヒョイッと避けた。
その結果タカトオは壁にぶつかってしまった。
「あ……いったぁ……」
私は思わずそう言ってしまった。

