太陽の竜と闇の青年

[壱]
ルウがタカトオと戦い始めた瞬間、フウリが俺の隣に立った。


が、とくに攻撃を仕掛けてこない。


何だ?と思い、フウリを見るとパッと顔をそらされた。


「おい!!フウリ、何してんだよ!!さっさとそいつを倒せ!!俺らで優勝するんだ!!」


「んなことさせるかぁぁぁ!!こちとら婚約がかかってるんだぁーーー!!」


タカトオとルウが俺らに向かって言ってきた。


そうか……。


ルウの婚約がかかっているんだったな。


それじゃぁ、負けられない。


「女だからって手加減など器用な真似はできないぞ」


俺は剣に手をのばした。


フウリも同じように剣に手をのばしている。


俺たちは充分な距離をとった。


フウリは深呼吸をした。


そして、


「やぁ!」


ガィィィンと高らかな音が響いた。


「刀か。なかなかのもん持ってるじゃねぇか」


フウリは刀を武器として使っていた。


刀は扱うのが難しく、刀を得意とする者はなかなかいないと教わったことがある。


俺でも扱うのに慣れていない。


こいつは、なかなか見込みがあるじゃねぇか。


「そっちこそ。あたしの攻撃を受けて無事に立っていられるなんてすごいじゃないか」


ギリギリと剣がこすれる音がした。


俺がグッと剣に力を込めた瞬間、何者かがぶっ飛んできた。


「なっ!?」


俺は反射的に避けたが、フウリは避けきれず、そいつとぶつかった。


「あ……。ごめーん……。何か、力加減できてなかったねー……」


ぶっ飛んできたほうからはフウがあははー、と笑っていた。


「いったぁーい……」


フウにぶっ飛ばされたのは、中国服を着たララだった。


「やっぱり、一筋縄ではフウは倒せないね……」


フウリがむっくりと起きてララの頭を殴った。


「いたぁ!」


「危ない。っていうか、試合の邪魔しないでよ」


ララは苦笑を浮かべた。


「あたいだって邪魔はしたくなかったよぉ。だけど、何か前のときよりもフウ、すっごい強いんだよぉ」