太陽の竜と闇の青年

ガァァァァン!!と高くゴングが鳴った。


私たちはそれぞれの剣を手にとる。


壱は、相手が来たときに抜く派なのか、腕を組んで立ったままだった。


「よーし!!汚名返上だぁー!!」


「ルウをシャナの花嫁にはやれないからねー。あははは」


「いえ、若様、それよりも、姫様を連れ去っていったことを後悔させるほうが先ですよ」


「えっと、わたくしはじゃぁ、ラカ様の意見で戦いましょうか……」


「僕は役に立つんだ!!」


「クラウド、無理はするなよ」


私たちは好き勝手なことを言いまくった。


絶対に負けないもんね!!


戦いは向こうから仕掛けてきた。


「へぇ、挑戦的だねー」


フウが楽しそうに笑う。


そういえばフウはこういう戦いが好きなんだっけ。


「フ、フウ……。あの、手加減もしてあげてね」


私が恐々と言うと、フウがこちらを見てニヤリと笑った。


手加減?何それ。僕は女でも手加減はしないよ。と、言っている顔だった。


「フウの言うとおりだ。試合上に立てば、女でも男でも関係ない」


壱が珍しくフウの意見に同感した。


ちょ、ちょっと、せめて、殺さない程度に……。


そうこうしている内に、タカトオが上から剣を下ろしてきた。


「んにゃーー!!」


私はそれを双剣で受け止める。


タカトオは大剣を使うから攻撃が重い。


だから、双剣でそれを受け止めるのはかなり肩にくる。


「だけど、昔の私じゃないもんね!!」


私はグッと力を込めて、押し返した。


タカトオは反射的に危険と感じたのか、後ろに飛び跳ねた。


「おぉ。なかなか頭がいいじゃん」


私が褒めると、タカトオは微笑した。


「昔、お前に教わったからなぁ。あんときゃぁ俺、殺されるかと思ったぜ?」


私も微笑を浮かべる。


「ほぼ殺す勢いで行ったからね」


タカトオは短く口笛を吹いた。


「怖いねぇ~♪ま、今回も俺が勝つけど?」


なぬっ!


今回「も」だと?


今回「は」、私が勝つんだぁー!!


「冗談じゃない。こっちだって婚約がかかってるんだ。絶対に勝つからね」


私とタカトオはニヤリと笑った。