太陽の竜と闇の青年

結局私は試合に出ることになった。


腰にかけていた双剣を着せられた衣装にかけなおした。


てか……。


「何、この衣装……」


私は自分の姿をみて絶句した。


お腹が出ている踊り子のような服だった。


ズボンなのはいいのだが……。


そのズボンが少しすけて足の肌の色が少しだけ見える。


上の服も、胸は隠れているものの、お腹が出ていてスースーする上、袖は二の腕までしかなかった。


足首につけている金色の鎖がチャリチャリとなる。


普段は自分のズボンで固定していたから、鎖が音を立てることはなかったけど、今回は固定できない服のため音を立てる。


この金の鎖はドクター・マランから貰ったもの。


「俺を忘れるなよっ!」


と言われて渡されたものだった。


だからきちんとつけてある。


マランは不老不死だから、死ぬことはないらしいけど、もしもの場合があると思うから……。


そんな思い出を巡らせていると、ガチャッと扉が開いてナラクとシャナが入ってきた。


「おぉ!!さすがルウだ!なんとも美しい姿であるのぅ」


「ははっ。それ着るとルウも女性らしくなるんだね」


私はそばにあった手鏡を二人のほうへと投げつけた。


それは壁にぶつかってパリンッと音を立てて割れた。


「勝手に入ってこないでよ!入るならノックをしてからにして!!」


二人とも両手をあげて堪忍のポーズをした。


私はふう、とため息をついて双剣を取り出した。


「早く行こう。もう出番でしょ」


できるなら……。


もし、できるのならば壱やフウたちに助けてほしい。


この事態をどうにかしてほしい。


そしてこの服をどうにかしてほしい!!!!!!


それが私のなによりの願いだった。