太陽の竜と闇の青年

[壱]


「ついたっ!あそこが幡国の門だな!」


フウが顔を明るくして前方にある赤い主門を指さした。


主門は開け放たれているが、門の両サイドにはガッシリとした門兵が待ちかまえていた。


白虎はどのようにしてあの門を通るというのだろうか?


俺が眉をひそめて白虎をみると、白虎がこちらを見上げた。


「俺は先に行く」


白虎は短く俺にそういうと、素早い身なりで門兵のほうへと向かった。


その足の速さはありえないほど速く、先ほどは俺たちに合わせてくれていたんだと自覚する。


「白虎、どうするんだろう?大丈夫かな?危険なことしないかな?」


クラウドが不安気に白虎を見つめる。


「白虎はアレでも戦いには優れていると思う。大丈夫だろう。それより、少し足を速める。落ちないように掴まっておけ」


クラウドがうなずいたのと、手綱をギュッと強く握ったのをみて俺は陽の腹を蹴って陽の足を速めた。


白虎はもう門兵の元へと走っていて、門兵が白虎に槍を放ったにも関わらず、白虎はそれを楽々交わした。


一人の門兵を押し倒すと、後ろから来た門兵にがぅ、と威嚇をした。


門兵は泡を吹いて倒れた。


白虎が押し倒した門兵はというと、白虎が突き飛ばし、少しの間気絶させることに成功した。


白虎のおかげで俺たちは無事に幡国へと入ることに成功した。


白虎が少しして俺たちの元へ戻ってきたとき、俺は思わず白虎に訪ねていた。


「お前、強いな……」


すると、白虎は髭をピクリと動かした。


「あやつらなんざ、馬の骨だ」


な、なんつーか……。


俺は白虎には負けるかもしれない。