「ちょっと待ってよ!!何で私が試合にでることになるわけ?」
さすがの私も今回ばかりは笑えない。
これはただ事じゃないから。
「おいらたち二人で出たって勝敗は決まっている。ルウと一緒なら勝てるし、シャナ兄ちゃんだってルウに会えるから一石二鳥だろ?」
じょ、冗談じゃない!!!!!
私はナラクを殴りたくなったけど、グッと我慢して振り絞るように言う。
「もし、私がいても負けたらどうするの?」
すると、シャナが優しくほほえんだ。
さすが……。
幡国で1番結婚したい男No1に選ばれた男だけあって、その顔は艶やかで惚れ惚れする部分があった。
壱には負けるけどね!
「汚名を晴らせることができなかったことと、ルウは余の花嫁になることになるぞよ」
…………はぁ!?
「ちょ、ちょっとまってよ!!汚名返上はともかく、シャナの花嫁になるなんて聞いてない!!」
すると、ナラクがほくそ笑む。
「そりゃそうだろ。言ったら絶対にルウはついてこなくなるし、ここで言ったらルウは花嫁にならないために、おいらたちに手をかすだろ?」
……なんて完璧な計算。
ナラクは幡国の経済をささえるために働いているから、とても頭が切れる。
計算高い男としても有名になっている。
このままじゃ、ヤバイかも……。
私は背筋に冷や汗が流れるのを感じた。

