太陽の竜と闇の青年

[壱]


「やられた…………」


フウがガックリと膝を落とした。


光玉の音を聞いて、ラカとサクラも慌ててやってきた。


しかし、時すでに遅し。


ルウはシャナによって連れ去られて行った。


アイツ、マジでルウを奪い去る気だったんだな。


「四神も落とされてはルウもなすすべがありませんね。シャナはあぁみえてもなかなか頭も切れ、武術にも優れておりますから」


フウがそれにうなずいた。


「うん。アイツ、僕と対等に張り合ったんだ。まぁ、僕が勝ったけどね。ふつうのルウなら勝てると思うけど、ルウはシャナに恐怖を覚えている。あ、怖いとかそういうんじゃなくって、気持ち悪いのほうの恐怖ね。だから倒すのは難しいかなぁ……。鳩尾を殴るぐらいはできるだろうけどね」


フウをみてみると、頭に青筋が浮かんで、ピクピクと動いている。


よっぽどシャナに苛ついているのだろう。


「こ、これから、どうするの?シャナさんに勝つことは難しいんでしょ……」


クラウドの言葉をフウ、ラカ、サクラが割り込んで止めた。


「「シャナに[さん]をつける必要はない!!」」


さすがのラカもサクラも俺たちに敬語を使いことを忘れて怒りに燃えていた。


……こえぇな……。


「りょ、了解!!」


クラウドは、あまりの怖さに声がうらがえった。


「そんなに怒っていても仕方ないだろ。とりあえず、どうするか考えるべきだ」


俺がそういうと、三人がキッと俺をにらんだ。


とくに、サクラさんの顔が怖いのは俺の気のせいだろうか。


「今は落ち着いている場合ではありません!何を考えるというのですか!正面突破に決まっているでしょう!!!」


……強引な入り方か……。


しかし、ラカもフウも正面突破を考えていたのか、うんうんとうなずいていた。


しかも、なぜか故も一致団結していた。


さすがにこの四人を止められるほど力は持っていない。


ここは従うしかないんだな…………。


クラウドをみると、唖然としていて声もでないようだ。


「俺はあの四人を止められない。お前が止めれるというのであれば、少しは手を貸すが……。どうする?」


クラウドはぶんぶんと首を横に振った。


「絶対に無理。僕にはあの四人を止めれないよ」


俺はうなずいた。


「なら、あいつらについていこう」


クラウドはがくがくと首を縦に振った。