太陽の竜と闇の青年

「まぁ、確かに迷うよな。歌を歌ったのはクラウドだけど白虎を蘇らせるためのルウの力が蘇らせたんだからよ。だけどクラウドの歌がなければ、あの緊急事態に白虎はでてこれていない。うぅん……。どうしたものやら」


故が腕を組むのをみて、朱雀が白虎を優しくみつめた。


「白虎、あなたはどうしたいの?」


白虎は首を傾げた。


「どちらでもいいのだが……。あなた方はどちらが主なのですか?」


朱雀と玄武はルウを指さす。


玄武は壱が拾ったけど、蘇らせたのはルウだ。


主はルウに決まっている。


「そうか。では、俺も我が主をそちらの女性にしよう」


白虎はそういうと、ルウではなく僕をみた。


「俺はあなたが主だとは思えないが、友達としては思える。もし、何かあれば俺に言ってくれ。友達として助けに行く」


僕は白虎の整った顔をみた。


白虎は無表情だけど、僕のことを気にかけているってことは分かる。


僕はうなずいて笑顔になった。


「うん。ありがとう。白虎」


それから、白虎はルウの前に行き、ひざまづいた。


「あなたが望むならこの身をすべて捧げます。降りかかる災難をすべて俺に預けてください」


「うん」


僕たちの返事を聞いた白虎は小さくうなずいて、あくびをした。


「まだ少し眠い。少しだけ休ませてもらおう」


そして、くるん、と一回転すると、白虎はホワイトタイガーのような、白虎に縦長の黒の模様が入った姿になった。


しかも、白の毛並みはところどころ銀色に光っている部分もあり、すごくカッコよかった。


白虎が翡翠の中に入ったのを合図に朱雀も玄武も動物の姿へとかわった。


朱雀の動物の姿は美しくて思わずうっとりとしてしまったほどで、玄武は勇ましくて立派だった。