太陽の竜と闇の青年

「この汚い手を離せ」


光が少し収まったとき、少し低めの少年のような声が聞こえた。


目を開けると、そこには九尾よりも少し背が高くて細身で短髪の銀髪蒼目の青年がファラリ=シャナの腕を捻りあげていた。


その青年は水色のジンベエのようなものを着ていた。


足には草履を履いていた。


でも、ルウたちから聞いた玄武や朱雀とは違って質素な服装だった。


そして、その顔は無表情だった。


「この腕が折れてもいいと言うのならば離さなくてもいいが……どうする」


ファラリ=シャナと呼ばれた男は痛みに顔をしかめながらもルウから手を離す。


ルウは瞬時にファラリ=シャナから距離をとった。


そんなルウの側にフウと壱、それから故が駆け寄った。


僕もあわててそれを追う。


「最初からそうしていればいいものを」


青年はファラリ=シャナから手を離すと、ゆっくりと僕たちの近くに歩いて来た。


それから、ルウの前にひざまづいた。


先ほどの青年とは思えない行動だった。


「我が主よ。ご無事でなにより。我が名は白虎。白の翡翠より、蘇って参りました」


この青年が僕を助けてくれた白虎……。


ルウは本当に蘇らせたんだ。


呆然と白虎をみていると、ルウが優しく微笑んだ。