太陽の竜と闇の青年

「ルウ!?」


一番に反応して走っていったのはフウだった。


そのことになぜか胸が焼くように痛い。


それに少しだけムッとした。


だが、俺も素早くフウの隣で走った。


庭園に出ると、そこには見知らぬヤツが立っていた。


切れ長の目に少しだけ細身に見えるが、ガッシリとした腕がみえる。


少しだけ長い艶やかな黒色の髪。


何より、すごい香水の匂いがした。


少しだけ楽しむならまだしも、ここまで匂いがきついとある意味、暴力だ。


フウが目をつり上げて剣に手をのばした。


俺もすでに剣に手がうつっている。


なぜなら……。


「離せ離せ離せぇー!!」


ルウは子供のようにジタバタと手足を動かした。


しかし、ソイツはルウをギュッと抱きしめたままルウをみて微笑んだ。


「まぁ、そう照れるでない。余は愛しのルウに会えて嬉しいぞ」


ルウの顔から血の気が失われた。


サァーという音が聞こえた気がする。


「ちょっ、ちょっと……。フ、フウ!助けて!!」


フウは剣を取り出し、ソイツに向ける。


「ファラリ=シャナ。ルウからその汚い手をのけるんだ。でなければ、即刻斬る。土の肥料となるんだな」


フウが今までにないぐらい殺気をムンムンとだした。


アレがファラリ=カリナの弟、ファラリ=シャナであり、ルウを押し倒した張本人。


不思議な喋り方をするヤツだ。