それから、私たちはフリス家をでた。
フウは最後までエリィに抱きつかれて顔をひきつらせていたけど、クラウドは下を向いていた。
だけど、壱が何かをクラウドに言うとクラウドはまっすぐと前を向いた。
それから、ダザンの元へと歩いて行った。
心配になった私がクラウドの元へ行こうとすると、壱に止められた。
「大丈夫なのかな?」
壱は肩を竦めた。
「さぁな」
さぁなって…………。
私が困った顔をすると、壱は私から視線をはずして、クラウドをみた。
「だけど、アイツにはアイツなりの考えがあるんだ。それを信じてやらないと仲間とは呼べないだろう」
壱は時々すっごく正しいことをいうから、自分が逃げていてもすぐに捕まえられる。
だけどそれはいいことで、自分を見直せる。
まぁ……。
シャナのことはすっごく嫌だけどね。
「はぁ~…………」
私のため息に心当たりがついたのか、壱が私の頭に手を乗せた。
少し重みがかかる。
「大丈夫だ。幡国についてはよく分からないがルウは俺が守ってみせる」
なんちゅーカッコいい言い方!!
私は少し速まった鼓動に不思議に思いながら小さくうなずいた。
それを確認した壱は私の頭から手をのけて、リクの方へと歩いて行った。

