太陽の竜と闇の青年

「ってわけで、僕が解説するよ」


結局あの後、ルウは狂ってしまい、今は自分の部屋にサクラとこもってしまっている。


俺、何かヤベェことをいってしまったらしい……。


リクも先ほどの一部始終をみていたのか、一緒にいる。


「僕たちは縁あって幡国と交流をしているんだ。それでルウはファラリ=カリナとも友達だし、そのカリナの母上のシャンリンとも友達だ。シャンリンはかなりの音楽好きでルウの音楽を聞いてルウを自分の弟子にしたんだよ。ルウも心よく引き受けた。問題はこの後だよ。シャンリンはカリナの兄、ファラリ=シャナにルウのことを言ったらしい。シャナは直接ルウにあいたいと言って、王宮まできたんだ。そこまではいい。よくあることだし。だけど、シャナはルウに一目惚れして求婚を申し込んだんだ。何度もしつこくてね。さすがのルウも嫌になったのか、シャナから逃げるようになったんだ。だけど、ある時ルウはシャナに押し倒されるんだよ。まぁ、理由はいろいろあるけどね。それからというものシャナはルウの唯一の天敵になったってわけ」


フウはニコニコと笑って話していたけど、故の額には青筋が通っていた。


「俺様のルウ殿を押し倒しただとぉぉぉぉ!?シャナ殿、許さねぇぇぇぇぇぇ!!」


クラウドが故の隣でビクビクしていた。


それをみた俺は故を強引に座らせる。


なぜかクラウドは放っておけない性格で、助けてしまいたくなってしまう。


「故、少しは落ち着け。そこまで怒ることでもないだろ」


しかし、実際のところ、俺も怒っていた。


かなり。


だから正直言って幡国に行くのは反対したくなった。


もし、またルウが襲われたりすれば、それこそルウのトラウマになってしまう。


いや、もうトラウマになってるのか……。


だが、行かなければリクが困ってしまうことになる。


俺がどうするか頭を悩ませているとき、ルウとサクラが部屋に入ってきた。


ルウはボサボサになった頭を手櫛で直しながら入ってきた。