[壱]
俺はルウとの会話からはずれると、指定されていたところに向かった。
そこは王宮の裏であまり人目につかないところだった。
俺がそこで待っていると、アイツが来た。
「早いな……。流石だ」
苦笑いを浮かべながらこちらに歩いてくるヤツを俺は睨む。
「お前が遅いだけだ」
アイツはまぁまぁ、と俺を宥める。
「まぁ、俺から誘ったんだから悪いとは思ってる。わりぃな」
俺は立ち上がってアイツのほうに歩いて行った。
「で?用事とはなんだ」
アイツは俺の目をまっすぐにみた。
「俺は蒼国の王子として、困っていることがある」
リクは真剣な面もちだった。
これは適当に答えると罰が当たるな。
「どんな?」
リクはそのへんにあった木の椅子に腰掛けて本当に困った顔をして俺にすがるように言った。
「俺は誰んとこに行けばいいんだ?」
俺にはなんのことだか分からない。
「どういうことだ?」
リクは俺の目をじっと見つめる。
「壱はルウが好きか?」
…………。
俺は後ずさる。
この質問は唐突すぎる。
おかげですっげぇ怯んだじゃねぇかよ。
俺は後ずさったあと、不承不承にリクの隣にドサッと座った。
「俺がもし、ルウのことが好きだったらリクはどうするんだ?」
リクはどうすっかなぁ……、と大きなため息をついた。
「質問を変える。リクはルウのことが好きなのか?」
リクの耳がピクリと動いた。
「いや……、あー……、なんっつーの……」
答えに戸惑っているのか、リクはガシガシと頭をひっかき回した。
それから、俺のほうを悲しそうにみる。
……何だ?
俺が眉をひそめるのをみて、リクは決心したかのように俺に向かっていった。
「俺はルウが好きだ。だけど、ルウは俺じゃない別の誰かを好いているんだ」
別の誰か……ねぇ……。
俺は顎に手をやった。
考えつくのはフウとクラウド、ジン、故しかいない。
でも、ラカは違うか。
ラカはサクラさんだからな。
俺はルウとの会話からはずれると、指定されていたところに向かった。
そこは王宮の裏であまり人目につかないところだった。
俺がそこで待っていると、アイツが来た。
「早いな……。流石だ」
苦笑いを浮かべながらこちらに歩いてくるヤツを俺は睨む。
「お前が遅いだけだ」
アイツはまぁまぁ、と俺を宥める。
「まぁ、俺から誘ったんだから悪いとは思ってる。わりぃな」
俺は立ち上がってアイツのほうに歩いて行った。
「で?用事とはなんだ」
アイツは俺の目をまっすぐにみた。
「俺は蒼国の王子として、困っていることがある」
リクは真剣な面もちだった。
これは適当に答えると罰が当たるな。
「どんな?」
リクはそのへんにあった木の椅子に腰掛けて本当に困った顔をして俺にすがるように言った。
「俺は誰んとこに行けばいいんだ?」
俺にはなんのことだか分からない。
「どういうことだ?」
リクは俺の目をじっと見つめる。
「壱はルウが好きか?」
…………。
俺は後ずさる。
この質問は唐突すぎる。
おかげですっげぇ怯んだじゃねぇかよ。
俺は後ずさったあと、不承不承にリクの隣にドサッと座った。
「俺がもし、ルウのことが好きだったらリクはどうするんだ?」
リクはどうすっかなぁ……、と大きなため息をついた。
「質問を変える。リクはルウのことが好きなのか?」
リクの耳がピクリと動いた。
「いや……、あー……、なんっつーの……」
答えに戸惑っているのか、リクはガシガシと頭をひっかき回した。
それから、俺のほうを悲しそうにみる。
……何だ?
俺が眉をひそめるのをみて、リクは決心したかのように俺に向かっていった。
「俺はルウが好きだ。だけど、ルウは俺じゃない別の誰かを好いているんだ」
別の誰か……ねぇ……。
俺は顎に手をやった。
考えつくのはフウとクラウド、ジン、故しかいない。
でも、ラカは違うか。
ラカはサクラさんだからな。

