太陽の竜と闇の青年

「でも、フウもリクも朱雀が蘇ったところはみれたじゃんか。壱はみてないんだから、おあいこだよ」


と、その瞬間、人魂がでてきた。


クラウドはビックリしたのか、腰をぬかした。


「うわぁぁぁぁ!!」


そんなクラウドを後ろからフウが支えて、壱が人魂に向かって話しかけた。


「だから、いきなり現れるなって……」


すると、人魂は人型になった。


「うわうわうわ……」


クラウドは驚きすぎで口をパクパクさせていた。


……面白い。


「いっしっしっし。狐は意地悪をするのが好きなんだ。クラウド殿はいい反応をしてくれるから、意地悪するのが楽しいんだよ」


故は八重歯を見せながらにひひっと笑った。


故にとってクラウドはいじめ相手、ということになったってことかな?


「ど、殿ぉ?」


クラウドは故の呼び方に慣れていないのか、あんぐりと口をあけた。


こうみたらふつうの男の子なんだけどなぁ……。


「俺様は九尾ってんだ!!よろしくな!クラウド殿!」


故はクラウドに手をさしのべた。


「お、俺様ぁぁぁ?」


クラウドは完璧に故のテンションについていけていないようだ。


故はそんなことおかまいなしに自分からクラウドの手を握り、腰のぬけたクラウドをたたせた。


「俺様、意地悪だぁいすきだから、俺様に意地悪されないように気をつけろよな!!ついでに、心臓止まったりすんなよ!」


……そんな危険な意地悪するの!?


私は一瞬嫌な予感を感じた。


故、心臓が止まる意地悪はクラウドにはやらないであげて……。


と言いたくなる言葉を飲み込んで、故をみて微笑んでおいた。


「う、うん……。分かったよ。九尾」


クラウドはおずおずと答えた。


それから、とつけたす。


「九尾は変化するの?」


故は得意そうに胸を張ってクラウドに言った。


「おうとも!!俺様、人魂にもなれるし、狐にもなれるし人型にもなれる。しかもだな、姿を消すこともできるんだ!!あとな、俺様は和国の神様だったんだぞ!ずっと玄武を守っていたんだ。だけどな、ルウによって蘇ったんだ。ルウは俺様のご主人様ってことになるな!!」


クラウドが私をみるのが分かった。


「本当なの?」


私が微笑むと、壱が私の隣に座ってクラウドに言った。