太陽の竜と闇の青年

「おい」


私とクラウドの中に突然割り込んできたのは壱だった。


「うわぁお!!突然出てこないでよ!」


「うわぁぁぁぁ!」


クラウドと私は同じ反応をした。


壱はそんな私たちを細くした目で見て冷静に言う。


「人を化け物のような目で見るのはやめてくれないか」


私とクラウドは顔を合わせ、微笑を浮かべた。


「それで?どうしたの?」


壱は腕を組んでジッと私の首もとにかけてある翡翠を見ていった。


「白虎の蘇らせ方を知っているのか?」


壱にずばりと言われたけど、詳しくは私もわからない。


ただわかっているのは、心の闇を抱えて未熟な恋求む者。愚かさを嫌い、月明かりで二人を照らす。若い少年は絆の行方を両手で抱きしめるだろう。解放より目覚めた白虎は青竜を呼ぶだろう。っていうことだけ。


「うーん……」


私が唸るのを見て、壱がため息をついた。


「やはり考えていなかったか……」


私は壱を困った顔でみると、助けを求めるように手を延ばす。


「壱ぃー、何か考えがあるんなら教えてよー」


壱はそう聞かれるのを感じ取っていたらしく、ドサッとその場に座った。


「まず、心の闇を抱えて未熟な恋求む者、これは白虎のことだろうな。そう考えると、白虎は心の闇を抱えているんだ。その心の闇の一部は……クラウドだと思う。だが、もうクラウドは心の闇を抱えていない。フリス家から解放されたんだからな。それから愚かさを嫌い、というところだが、ルウからもクラウドからも愚かさを感じられない。だから余裕でいける。俺がわからないのは若い少年は絆の行方を両手で抱きしめるだろう。解放より目覚めた白虎は青竜を呼ぶだろう。っていうところだ。ルウにはわかるか?」」