太陽の竜と闇の青年

~クラウド~


僕がそう言うと、ルウは柔らかく微笑んだ。


この顔は僕が女性の顔の中で一番好きだ。


「大丈夫。私と壱が好きなんだったら他の人も好きになれるよ。だって、壱は人に好かれない性格だから。そんな壱を好きになれるっていうのは滅多にないことだよ。だからクラウドはきっといろんな人を好きになれる人だと思う。そういう人はすっごく優しい人だって、私知っているから。今は人間が嫌いでも、そのうち絶対に好きになってくれると思う。少なくとも私はそう信じてる。だって、白虎を素直に渡してくれたもんね」


ルウは白の翡翠を首に下げていたネックレスのようなものに通しながら言った。


「ルウ、僕白虎に言いたいことがあるんだ」


ルウは僕の目を真っ直ぐにみた。


「いいよ」


ネックレスを僕に渡してどうぞ、と勧めてくれた。


僕は深呼吸をすると、その翡翠を手の上にのせて囁くように言った。


「君と僕とで約束をしよう。今度は僕が君を助けるから」


ルウは満足そうにうなずいた。


「クラウド、詩人の才能あるよ。歌だって上手だしさ」


僕は照れながらルウにネックレスを返す。


ルウは細く長い綺麗な指でそれを受け取り、細い首にかける。


「僕、歌を歌うことは好きだけど、自由に歌う歌が好きなんだ。だから、詩人にはなれないなぁ」


すると、ルウはあはははと乾いた笑いをした。