太陽の竜と闇の青年

「ふふ。やっと笑ったね」


ルウが僕を見て、柔らかく微笑んだ。


この笑い方は僕が初めてみたルウの笑い方だった。


あぁ……。


すごくきれいな笑い方だなぁ……。


「お前にはその笑顔のほうが似合っている」


壱は僕をチラッとみてから言った。


「あぁやって冷たく言ってるけど、本当は照れてるんだよ。きっとね」


ルウが小声で僕に言ってくれた。


壱は聞こえたはずなのに、聞こえないフリをしていた。


見た目は怖そうだけど、本当は優しい人なんだなぁ。


壱の顔が僕に向けられた。


「で?どうするんだ?一緒に来るか来ないか」


ルウの目も僕に向けられる。


僕は少し考えた後、小さくうなずいた。


「行く」


ルウの表情が柔らかくなる。


壱も微笑した。


「んじゃ、クラウド、連れていきますか!!壱、クラウドを誘拐するんだ!!」


「おう」


壱はそういうと、僕を米俵のように担いだ。


「え!?ちょっとまってよ!誘拐って!?てか、この担ぎ方嫌だ!!」


すると、ルウがフフフと笑った。


「クラウドを一緒に連れて行かしてくださいっていっても絶対に許してくれないってことは分かりきってるから、誘拐ならいいかなぁ?って思ってさ☆」


「ごちゃごちゃうるさい。お前が一緒に走るよりも、俺に担がれているほうが役にたつ。いいか。騒ぐなよ」


僕はうなずくしかなかった。