太陽の竜と闇の青年

「ねぇ、知ってる?白虎を偽る話」


すると、ルウがバッと僕をみた。


興味津々の顔を僕に向ける。


「何々??」


僕は苦笑いをしながら言う。


壱も微笑を浮かべていた。


「白虎は、四神の中では、最年少だったけど、すごく腕はよかったんだ。そして白虎は唄が好きだった。だから、こういう言葉を残したんだ。唄が大好きな僕たちにはとっても有名な言葉だよ。それはね……

唄人は死してもなお歌い
恋しい唄で世界を照らす
人も生き物も大地も空も海も
すべて同じものなのだ
海はこの世の汚れをすべての洗い流す
風はこの世の不運を吹き飛ばす
雨はこの世の悲しみを落とす
太陽はこの世の光を輝かせる
人間は何もせずただ突っ立っているだけである

これを白虎がどういう意味で作ったのかは分からないけどすごく意味深な言葉だよ。実際に曲にもなってるしね」


ふぅぅーん、と関心したように言うルウとは反面に、壱は少し驚いた顔をしていた。


「何?」


僕がきょとん、と聞くと壱は少しあわてたように言った。


「いや、慣れるとたくさん話してくれるんだな、って思ってな」


僕は、真っ赤になった。


やばい、油断していた。


こいつらは人間だった。