「そう。私も人間なんて生き物大嫌い」
ルウの言葉に壱がピクリと反応した。
「だけど、君だって人間じゃないか」
僕がルウをゆびさして言うと、ルウは不思議な笑みを浮かべた。
悲しそうな、嬉しそうな、どちらともいえない不思議な顔を。
「本当に人間にみえる?」
普通の人なのにターバンをつけていて、そのターバンの下には誰も持つことのできない白銀の髪が隠れている。
王族なのに質素な服で敬語も使わない。
女の子なのにズボンを履いていて身軽、しかも、双剣を持っている。
不思議なニンゲンというイキモノ……。
「だけど、お母様は大好き。和国の第一王子の壱も大好きだし、フウも大好き。蒼国のリクも好きだし、その侍従のジンもね。私たちの侍従のラカもサクラも好きだし、和国の第二王子の牙城も好き。冒険に出たら大嫌いだった人間の中に、大好きな人をたくさん見つけれた。それに、君の持っている白虎のお友達もね」
僕の肩が自分の意志ではないのに、ビクンッと跳ね上がった。
「何で……。君が僕の大切な宝物のことを知っているの……?」
ルウは小さく微笑んだ。
「んと、話せば長くなるから短く言うけど、私も持っているの。その翡翠。朱雀と玄武をね。あ、玄武は元々は壱のものだったんだけど貰っちゃったんだよね。ほら、みる?」
ルウが首から紐をのけて、僕に見せてくれた。
紐の先には朱色の球と黒色の球があり、それぞれ中に動物が描かれていた。
「……僕のは白虎だ」
僕は観念して、ポケットから白い球を取り出した。
「伝説の虎。白虎は僕にとっても偉大な存在で、僕はお父様に八つ当たりされたとき必ずコイツをみてた。だけど、もしかしたらルウに渡した方がコイツは幸せになれるかもしれない」
僕は白虎をルウのほうへと向けた。
すると、ルウはまじめな顔でいった。
「白虎は、蘇る」
僕は首を傾げた。
白虎が蘇るはずがない。
だって今までずっと、球として生きていたのだから。
ルウの言葉に壱がピクリと反応した。
「だけど、君だって人間じゃないか」
僕がルウをゆびさして言うと、ルウは不思議な笑みを浮かべた。
悲しそうな、嬉しそうな、どちらともいえない不思議な顔を。
「本当に人間にみえる?」
普通の人なのにターバンをつけていて、そのターバンの下には誰も持つことのできない白銀の髪が隠れている。
王族なのに質素な服で敬語も使わない。
女の子なのにズボンを履いていて身軽、しかも、双剣を持っている。
不思議なニンゲンというイキモノ……。
「だけど、お母様は大好き。和国の第一王子の壱も大好きだし、フウも大好き。蒼国のリクも好きだし、その侍従のジンもね。私たちの侍従のラカもサクラも好きだし、和国の第二王子の牙城も好き。冒険に出たら大嫌いだった人間の中に、大好きな人をたくさん見つけれた。それに、君の持っている白虎のお友達もね」
僕の肩が自分の意志ではないのに、ビクンッと跳ね上がった。
「何で……。君が僕の大切な宝物のことを知っているの……?」
ルウは小さく微笑んだ。
「んと、話せば長くなるから短く言うけど、私も持っているの。その翡翠。朱雀と玄武をね。あ、玄武は元々は壱のものだったんだけど貰っちゃったんだよね。ほら、みる?」
ルウが首から紐をのけて、僕に見せてくれた。
紐の先には朱色の球と黒色の球があり、それぞれ中に動物が描かれていた。
「……僕のは白虎だ」
僕は観念して、ポケットから白い球を取り出した。
「伝説の虎。白虎は僕にとっても偉大な存在で、僕はお父様に八つ当たりされたとき必ずコイツをみてた。だけど、もしかしたらルウに渡した方がコイツは幸せになれるかもしれない」
僕は白虎をルウのほうへと向けた。
すると、ルウはまじめな顔でいった。
「白虎は、蘇る」
僕は首を傾げた。
白虎が蘇るはずがない。
だって今までずっと、球として生きていたのだから。

