太陽の竜と闇の青年

~~クラウド~~


僕の術の時間切れが来ると、ルウが僕の前に歩み出た。


「こっちに近づいてくるな!!人間!!!」


僕がそう叫ぶと、ルウはピタリと足を止めた。


チラッと壱をみると、腕を組んで壁に背をあずけていた。


目をスッと閉じて。


「ねぇ」


ルウが声を発した。


その瞬間、壱の目も薄く開かれる。


鋭い目が僕とルウを捕らえる。


すごく、カッコイイ顔だ。


僕がルウのほうに顔を戻ると、ルウは柔らかく笑っていた。


世の中には、こんな笑い方をする人もいるんだな……。


「そんなに、人間が嫌い?」


僕は、カッと瞳孔が開くのが分かった。


「あぁ!!大嫌いだ!!!人間は裏切る!!!!」


すると、ルウの表情が一変した。


壱よりも鋭く、凛とした顔に、すこし美しさが漂う顔になった。


女性というのは……。


こんなにも表情が変わるものなのか……?


僕は、驚きで声を失った。