太陽の竜と闇の青年

「人間なんか、弱い……。僕の魔法は、人間よりも強いんだ!それをバカにするなんて……。許さない」


すると、壱がいきなり立ち上がった。


「俺たちはお前……いや、クラウドの魔法を馬鹿にしていない」


すると、耳鳴りがおさまった。


「何で、僕の名前を知っているの?僕は……」


「あぁ。安国でも、外の国でも、お前はいない存在になっている。だが、俺たちはお前を助けるために来た。理由はない。コイツがお前を助けると言ったから、俺もついてきただけだ」


グッと私を抱え上げて壱が言った。


「うわわわわ」


私は驚きつつも、立ち上がった。


「君は、誰?」


私は、少しだけ胸を張った。


「ウィン=ルウ。風国の第一王女で、クラウドのお姉さんのエリィの許嫁のフウの姉だ!」


光がもっと明るくなった。


「あ……。君……」


クラウドが少し驚いた声を出した。


「ふふ。気がついた?食事のとき、目があったよね。あれが私。今はターバンをつけてるけどね」


「君は男なの?」


私は微笑を浮かべた。


「違うよ。ズボンを履いてるし、口調も敬語じゃないけど私は正真正銘の女だ」


「そうなんだ……。そちらは?」


壱は一歩前にでた。


「俺は空風壱。和国の第一王子、兼、暗殺者だ」


自己紹介を終えると、部屋中が明るくなった。


男の子の姿も見えた。


やはり、黒色の髪に、緑色の目で、色がとても白い。


まるで、女の子のようだった。