太陽の竜と闇の青年

私が手を重ねて礼をしたとき、キンッと耳鳴りがした。


「いっつ……」


顔をしかめて耳を押さえると、壱が私を庇う様に立った。


「……誰?」


暗闇が広がる中、少し高いけれど、男の子の声がした。


壱やリクのような男性の声ではなく、フウのような男の子の声だった。


「僕の部屋へ入ってきたのは、誰?」


壱がずっと黙っているので、私も黙っていると、ボォッという音がして、光が見えた。


「火じゃなくて、光?」


私が首を傾げると、壱がうなずいた。


てっきり、音からして火のイメージがあったのだが、ついたのは光だった。


しかも、その光は、私たちをてらすだけで、男の子はてらさなかった。


「…………人間か?」


男の子の声が震えた。


「あぁ。人間だ。俺もおまえもな」


ようやく、壱が口を開いた。


私は、面倒事は壱に任せたほうがいいと思って、黙っておいた。


「僕は、僕は人間が大嫌いだ!!さっさと部屋からでていってくれ!!」


キーーーンと、さっきよりもひどい耳鳴りがした。


「痛い……」


私は、思わず声をあげてうずくまった。


「大丈夫か?」


壱が私の背中をそっと撫でた。