太陽の竜と闇の青年

「壱?」


「あぁ。すまない」


壱は少し慌ててまた私をみた。


「どうしたの?何かあるの?」


私が窓を見上げながらたずねると、壱は少し黙り込んだ。


だけど、すぐに口を開いた。


「あんな小さな部屋に窓一つで生活するっていうのは、どういう気持ちなんだろうな……。しかも親には拒絶され、姉はあの通り変人だ」


最後の姉のほうは余計だった気がするけど確かに、そう考えてみると早くエリィの弟を助けないと、と思った。


そこにリクが入ってきた。


「エリィの弟はいつ助けだす予定なんだ?」


「今日の夜がいいだろう。今日はたぶん満月だから丁度いい」


壱が空を見上げた。


そこには、少しかけている月があった。