太陽の竜と闇の青年

「あ、そうですわ。フウ様、フウ様のお姉さま。安国では食事中、帽子などのかぶりものは除けてもらうことになっておりますの。すみませんが、ターバンをはずしてくれませんか?」


私とフウは素直に言うことを聞いた。


ターバンを外すと、髪紐も一緒にのいてしまい、バサッ、と髪が下りてきた。


直すのがめんどうで、結局髪紐をつけずに食事をすることにした。


食事が始まって皆がいろいろな話をしているとき、私は笑いつつもあたりを伺っていた。


その時、女の侍従が盆にご飯をのせて、どこかに持っていくのが見えた。


それを追っていると、侍従は、ご飯を大広間の隅にある、小さな部屋に持っていった。


ずっと気になっていた場所。


あそこは小部屋かな……?


私が疑問に思っていると小部屋から手がのびてきた。


侍従から盆を貰い、その手が扉を閉めた。


それから、私が野菜炒めが食べ終わるぐらいに、扉が小さく開いた。


それに気づいた私は気づかれないように、扉を見つめた。


扉からのぞいた顔は驚くほど白かった。


白い頬に緑色の目で、髪はツヤツヤの黒髪で肩まである長さだった。

あれが……。


エリィの弟?


エリィの弟は私にみられているのに気づいたのか、驚いて目を見張ったのが分かった。


私は柔らかく微笑み、小さく手を振った。


するとエリィの弟は悲しそうな顔をして、扉を閉めた。


と、そのとき、私の隣に座った人がいた。