太陽の竜と闇の青年

夕ご飯に呼び出された私たちは大広間へと出た。


「うっわぁー。広ーい!」


私は大広間の広さに驚いた。


「そうか?蒼国ではこれぐらいはふつうの大きさだぞ」


リクが首を傾げて言った。


すると、ラカが一歩前に進んだ。


「風国では大広間は小さいのです。主に庭園で食事をいたしますから、大広間は小さくていいのです。その代わりに庭園がとても広いのですよ」


なるほどー………。


サクラもうんうんとうなずいている。


そこにエリィとエリィの父親が入ってきた。


「さぁさぁ!早くお座りになって?お食事はもうすぐで届きますので」


エリィはフウの腕をとって、自分の隣に座らせた。


その時、私の目の前に人魂が出てきた。


「うわっ!故!!」


「ルウ殿ー!俺様も腹減ったぁー!!」


故のことを忘れていた……。


故は食いしん坊だから、たくさんご飯を食べないといけないし……。


でも、いまさら出てきてもおかしいし……。


「どうしよ……」


私が困っていると、壱がそれに気づいたのか私のほうに歩み寄ってきた。


「どうした?」


「いや、故がお腹減ったって……」


壱の目が人魂にうつる。


「そうか。何が喰いたい」


故は元気よく


「狐うどん!!」


と、答えた。


だけど食卓に狐うどんは並ばない。


「うーん……。どうしよっか……」


私がうなっていると、壱が突然人魂を懐に突っ込み、エリィの元へと歩いていった。


「すまんが、食堂を貸してくれないか」


エリィは壱の威圧にうなずくしかなかった。


壱は小さくお辞儀をして、食堂の居場所をエリィの父親から聞き出していた。


「何かしら怪しい情報つかんどけ」


「うん。分かった」


壱が私の横を通る時に、小声で話した。