太陽の竜と闇の青年

そのとき、エリィの父親が私たちに近づいてきた。


「いやはや、お二人はとても仲がよいことで。しかし、先ほど気になったのですが、フウ様のお姉さまも美しい髪をしていらっしゃる」


エリィの父親は、なめるように私をみた。


私の手が反射的に壱の裾へと移った。


「まぁ、フウと双子ですから」


私が、微笑しながら言うと、エリィの父親が自分の手を握りながら私のターバンをみた。


「いやはや、もう一度みたいですなぁ。すみませんが、もう一度そのターバンをとってくれませんかねぇ」


私は顔をひきつらせた。


自然と壱の裾を掴んでいた手にも力がこもる。


「あの……」


私が言葉を発しようとしたとき、スッとエリィの父親が見えなくなった。


前に、壱が立ったのである。