太陽の竜と闇の青年

「申し訳ございませんでした。フウは、髪色のことになると、少々壊れてしまう部分があります。本当に、申し訳ありませんでした」


ルウが敬語で謝ったことに驚きつつも、俺もお辞儀をした。


「すみません、少し、席をはずしてもらえませんか?」


ルウが二人に言うと、二人は慌てて部屋から出ていった。


「ルウ、どういうことさ」


フウが苛ついたように言った。


ルウはというと、さきほどの態度はどこへやら、机にうなだれた。


「はふぅ~~~~。私、半刻で疲れちゃったよー」


俺はそんなルウをみて言った。


「ルウ、俺はてっきり、ルウも怒るのかと思っていた」


すると、ルウが顔をあげた。


「怒りたかったけど、白虎のこともあるし、怒るにも怒れなかったってわけ」


なるほど、とうなずいた俺とは対照的に、フウの怒りは爆発していた。


「マジ、ムカつく。エリィ、絶対俺らのことモノ扱いしている」


「フウさぁ、怒るのはいいけど、私たちのことも考えてよね。フウがエリィとの関係を悪くしたら、弟のことも調べれないし、白虎の事情も聞けないよ」


ルウが頬杖をついた。


「うん。分かった。ごめん」


普段はフウのほうが一枚上手なのに、今日はルウのほうが上手になっている。


少し、しんみりした空気になった気がして、俺は思わず口を開いた。


「ところで、弟の姿は、王宮に入ってから一度も見ていない」


ルウもうなずいた。


「うん。やっぱり、弟を隠しているっていうのは確かなんだね」


「あ、気づいた?僕もだよ」


と、そのとき、ドアがノックされた。