太陽の竜と闇の青年

[壱]


ルウとフウがピクリ、とエリィの言葉に反応した。


生憎、ここには俺とフウ、ルウ、見えていないがきっと故もいるだろう。


それと、エリィとエリィの父親しかいない。


なにが起きても無事なように、俺は少しだけ身構えた。


案の定、フウがゆらりと顔をあげた。


「珍しい?」


エリィはそんな様子も気にせず、話を続ける。


「えぇ!!他国では、白銀の髪は珍しく、確か、人前では見せてはいけないそうですね。それは、きっと珍しいかですよね?私、そんな珍しい王子様と結婚できるなんて嬉すぎですわ!」


ガッとフウがエリィの胸ぐらを掴んだ。


「きゃぁ!!」


エリィが驚いた顔をした。


「おまえは、僕たちを珍しい”モノ ”としてみている、ということか?」


エリィの父親が驚いて腰を抜かした。


……雑魚が。


俺は小さくため息をついてフウをエリィから離そうと試みたが、体が動かなかった。


ルウが動いたからだ。


「フウ。やめなさい」


その声は俺が今までに聞いたことのない、凛としたよく通る声だった。


ルウじゃないルウがいる。


「何でだよ」


フウも反抗的だった。


「フウ」


ルウがフウを見据えるようにみると、フウがゆっくりとエリィから手を離した。


それをみたルウはエリィにお辞儀をした。