「ジャリスの竜の民としての力はかなり強かった。その内、竜の民たちはジャリスの力を恐れ、自分たちの力では制御できなくなってしまった。それがジャリスを追放した理由である。それからジャリスは歳を重ねていくごとに、自分の力の強さを知った。だからその力を生かそうと我たちのところに来た。これは、ジャリス本人が言っていたことだ。我は嘘はつかん。それから我たちはジャリスによって力を制御できるようになった。だが、四大陸分離が起きた。我たちは離ればなれになってしまった。ジャリスとも。ジャリスがいなければ、力を制御しきれないことを思い出したのは我たちが人間を殺してしまった時だ。ジャリスの必要さを我たちは痛感した。そして、我たちが久しぶりに四人で出会えたとき、一人の不思議な男性に出会った。名前はファジ。実は、我たちはジャリスがファジに初めて会う前にファジに会っていたのだ。ファジはとても楽しい方でな、とても凛々しい顔立ちをしていたよ。そうだな……。そちらのかたに少々似ていた。まぁ、そちらの方のほうがとてもカッコ良いんだがな」
指さされた壱は微笑しながら話を進めるようにと示した。
「ファジは我たちととても親しくしてくれて我たちとファジは友達という関係になった。だが、我たちはあれからファジに会えたことは一度もない。ジャリスによって翡翠のなかに閉じこめられてしまったからな」
と、そこで私の手が無意識に動き、玄武の声を制した。
「ちょっと待って。故の話でも不思議に思ったことだけど、四神を翡翠の中に閉じこめたのはナエリアだよ?何でジャリスになるの?」
すると、故が人型になった。
「はぁ?ルウ殿、そのナエリア殿というのは誰だ?」
私は眉をしかめた。
すると、玄武がまぁまぁ、となだめるようにした。
「我たちを閉じこめたのはジャリスだ。しかし、ジャリスはそのときナエリアという戒律の神になっていたのだよ。我たちに内緒でね」
壱が口を開けた。
「なるほどな。ジャリスという女は玄武たちに内緒で巫女になり、戒律の神になった。しかし、それは自分だけが知っていることだけで誰にも言わなかった。だからジャリスという人と、ナエリアという神が存在している。だが中身は同じ一人の人間、という訳か」
壱って、すっごく物判りがいいんだ……。
関心していると、玄武は話を続けた。
指さされた壱は微笑しながら話を進めるようにと示した。
「ファジは我たちととても親しくしてくれて我たちとファジは友達という関係になった。だが、我たちはあれからファジに会えたことは一度もない。ジャリスによって翡翠のなかに閉じこめられてしまったからな」
と、そこで私の手が無意識に動き、玄武の声を制した。
「ちょっと待って。故の話でも不思議に思ったことだけど、四神を翡翠の中に閉じこめたのはナエリアだよ?何でジャリスになるの?」
すると、故が人型になった。
「はぁ?ルウ殿、そのナエリア殿というのは誰だ?」
私は眉をしかめた。
すると、玄武がまぁまぁ、となだめるようにした。
「我たちを閉じこめたのはジャリスだ。しかし、ジャリスはそのときナエリアという戒律の神になっていたのだよ。我たちに内緒でね」
壱が口を開けた。
「なるほどな。ジャリスという女は玄武たちに内緒で巫女になり、戒律の神になった。しかし、それは自分だけが知っていることだけで誰にも言わなかった。だからジャリスという人と、ナエリアという神が存在している。だが中身は同じ一人の人間、という訳か」
壱って、すっごく物判りがいいんだ……。
関心していると、玄武は話を続けた。

