太陽の竜と闇の青年

と、そこに故が入り込んできた。


「ってなわけでー!!皆、俺様に感謝してくれよな!!壱殿も、俺が旅について行っても許してくれるよなぁ?」


壱は微笑しながらうなずいた。


「俺が決めることではないが、俺はいいぞ」


故はくるんっと回転して狐に変わった。


「まぁまぁ、九尾ったら喜びすぎですよ」


朱雀がふふふ、と笑った。


「おい、ルウ」


私は突然壱に呼ばれた。


「何?」


クルッと振り返って壱を見ると、壱は何か気むずかしい顔をしていた。


「玄武には次の四神を呼んでもらわないといけないんじゃないのか?」


あ………。


そう言えばそうだった。


朱雀が玄武を呼んでくれたから、玄武は誰を呼んでくれるんだろう………。