太陽の竜と闇の青年

僕は、グッと拳に力を入れた。


「僕とルウは奴隷だったんだ。昔ね」


壱は驚く様子もなく僕の話を聞いている。


さすがに、莢は少し驚いた顔をしていたけどね。


「和国では鎖国をしていたから分からないかもしれないけど、蒼国と安国はすごく奴隷制度が厳しかったんだ。僕とルウは奴隷として厳しい生活を送ってきてた。奴隷制度には、D~Aクラスがあって、DからAにいくにつれて、厳しい処罰になってくるんだ。僕たちは髪色があったから、ランクはAだった。僕とルウは何も悪いことをしていないのに、八つ当たりのように背中や足、腕や顔、いろいろな所を鞭で叩かれたり、蹴られたり殴られたりされたんだ。奴隷制度が解除されてから、僕とルウは逃げるように森の小屋に転がり込んだ。そこで14歳になるまで過ごしていた。僕が14歳になった春、ウィン=ハランとウィン=サン、つまり、父上と母上に出会った。母上と父上は僕たちを養子として迎え入れてくれた。王宮に入りたての時は、僕たちは周りからよく思われていなくて、よく命も狙われていた。だから、僕の従者が武術と剣術をしっかりと教え込んでくれたんだ。だから、ルウも僕も皆よりかは腕がいいんだよね☆」


えっへん!と、僕は胸を張った。


まぁ、自慢できることじゃないけどね。


だけど、壱は鋭いところをついてくる。


「白銀の髪については教えてもらっていない」


僕は今、苦虫をつぶしたような顔になった気がする。


「フウは、ルウの知っていないことを知っているだろう」


壱はそれでも僕の目から視線を外さない。


僕は、唇を強く噛みしめた。


「……これを言ったら、君たちはルウを嫌いになると思う。だから、言えない。もう、ルウにはあんな思いさせたくないから……。あんな顔させないから。僕だけでいいんだ。苦しいのは、僕だけでいいんだ」