「俺は、蒼国の第一王子、ブライド=リクだ。ちなみに、一応はルウの許嫁だ。まだ完璧には決まってないけどな」
「わたくしは、坊ちゃんの侍従、ジンです」
壱は、蒼国の第一王子と聞いても、眉をピクリとも動かさずリクの顔を眺めていた。
「そうか。全然そんな風に見えなかったな」
全然の、全然を強調した壱に対して、リクの青筋がピクピクと動いた。
そして、フウがいつものよけいな一言をつける。
「でも、ルウはまだリクさんを許嫁とは認めてないんだよねー。もしかしてルウは一生独身のままかもよー!あははははは」
笑っているフウをリクと私がにらみつける。
「フウ!なにかいいたそうだな」
リクがフウに近寄る。
それから、フウの耳を引っ張った。
「いってぇー!!」
フウとリクがじゃれ合っているところを横目に見ながら壱が私に小声で聞いてきた。
「何故、ルウは許嫁を認めないんだ?」
私は微笑しながら粗茶を飲んだ。
「リクは好きだけど、蒼国は一番自由にできない国なんだよね。例えば、口調とかも改めないといけないし、髪だって染めないといけなくなる。そんなのって、何か嫌なんだよね。自分自身を無くしてしまう気がしてさ。嫁ぐなら、そうだな……。和国みたいなところがいいな。ここは皆自由気ままだし、空気が綺麗だ」
すると、壱がいつもよりも優しい口調になって言った。
「そうか。ルウがここを気に入ってくれてよかった」
私は壱と小さく笑い合った。
はぁ、はぁ、と息づかいが荒くなりながらも、席についたフウとリクを笑いながら見て、私は壱に言った。
「私は風国の第一王女、ウィン=ルウ」
「僕は風国の第三王子、ウィン=フウ」
すると、珍しく壱が驚いた顔して言った。
「風国だと!?」
私とフウは笑ってうなずいた。
「それには驚きだ……」
壱はまた後頭部を不器用そうにガリガリと掻いた。
「わたくしは、坊ちゃんの侍従、ジンです」
壱は、蒼国の第一王子と聞いても、眉をピクリとも動かさずリクの顔を眺めていた。
「そうか。全然そんな風に見えなかったな」
全然の、全然を強調した壱に対して、リクの青筋がピクピクと動いた。
そして、フウがいつものよけいな一言をつける。
「でも、ルウはまだリクさんを許嫁とは認めてないんだよねー。もしかしてルウは一生独身のままかもよー!あははははは」
笑っているフウをリクと私がにらみつける。
「フウ!なにかいいたそうだな」
リクがフウに近寄る。
それから、フウの耳を引っ張った。
「いってぇー!!」
フウとリクがじゃれ合っているところを横目に見ながら壱が私に小声で聞いてきた。
「何故、ルウは許嫁を認めないんだ?」
私は微笑しながら粗茶を飲んだ。
「リクは好きだけど、蒼国は一番自由にできない国なんだよね。例えば、口調とかも改めないといけないし、髪だって染めないといけなくなる。そんなのって、何か嫌なんだよね。自分自身を無くしてしまう気がしてさ。嫁ぐなら、そうだな……。和国みたいなところがいいな。ここは皆自由気ままだし、空気が綺麗だ」
すると、壱がいつもよりも優しい口調になって言った。
「そうか。ルウがここを気に入ってくれてよかった」
私は壱と小さく笑い合った。
はぁ、はぁ、と息づかいが荒くなりながらも、席についたフウとリクを笑いながら見て、私は壱に言った。
「私は風国の第一王女、ウィン=ルウ」
「僕は風国の第三王子、ウィン=フウ」
すると、珍しく壱が驚いた顔して言った。
「風国だと!?」
私とフウは笑ってうなずいた。
「それには驚きだ……」
壱はまた後頭部を不器用そうにガリガリと掻いた。

