「よっと!」
相手の股下をくぐり、背中を強く蹴ると、男は前にすっ飛び、前方にいた小柄な男にぶつかった。
そして、ガツンッという重い音がして、二人は気絶した。
「うわっ!痛そうな音……。ちょっと強く蹴りすぎたかな?」
私が顔をひきつらせてそう言うと、後ろにいた男が片手剣を振り回してこちらに走ってきた。
「うぅーん……。剣って、そんなに適当に振り回すもんじゃないんだけどなぁ……」
私はその男の懐に飛び込み、男の利き手を剣の峰で殴った。
メキッという骨が欠ける音がして、男の手から剣がずるりと落ちた。
その瞬間をねらい、男の肩を少し深く斬った。
「うぎゃぁ!」
下品な声で男は悲鳴をあげ、その場に倒れ込んだ。
「あのー……。これって、本当に暗殺者ってヤツ?賊が混じってると思うんだけど……」
私がピョンッと小さく飛んで、壱の後ろに行って言うと、壱もうなずいて言った。
「あぁ。賊と暗殺者が混じっている。強い者と弱い者がいるからな」
私が壱の顔をのぞき込むと、壱の目が私を捕らえた。
「何だ?」
壱が眉をひそめた。
「何でもない」
すると、壱が私の手首をつかんだ。
「何なのか気になるが、今はここから逃げるぞ」
壱の言葉が終わった瞬間、私の体がフワッと浮かんだ。
「うぇ!?」
驚いて、あたりを見回すと、空が上にあって、木の太い枝が下にあって……。
それで顔の近くに壱の顔があって……。
これは、もしかして、いや、もしかしてじゃなくて、噂に聞くお姫様だっこってヤツですね。
すごく、恥ずかしい……。
「あ、あの……」
私がおずおずと聞くと、壱の目が下に動いた。
「何だ?」
「おろして、歩ける、走れる!」
「単語だけでしゃべるな。意味がわからん」
「だ、だから、きちんと走れるってば」
すると、壱の目がまた前を向いた。
「お前よりも俺のほうが足が速い。それに、ルウはさほど重くない。逆に軽すぎるんじゃないのか?」
それ、リクにも言われたなぁ……。
「でも……」
スッと目を細めた壱にみられて、何も話せなくなった。
じっとしていること数分。
ストンッと降ろされたその場所には、赤い神社があった。
相手の股下をくぐり、背中を強く蹴ると、男は前にすっ飛び、前方にいた小柄な男にぶつかった。
そして、ガツンッという重い音がして、二人は気絶した。
「うわっ!痛そうな音……。ちょっと強く蹴りすぎたかな?」
私が顔をひきつらせてそう言うと、後ろにいた男が片手剣を振り回してこちらに走ってきた。
「うぅーん……。剣って、そんなに適当に振り回すもんじゃないんだけどなぁ……」
私はその男の懐に飛び込み、男の利き手を剣の峰で殴った。
メキッという骨が欠ける音がして、男の手から剣がずるりと落ちた。
その瞬間をねらい、男の肩を少し深く斬った。
「うぎゃぁ!」
下品な声で男は悲鳴をあげ、その場に倒れ込んだ。
「あのー……。これって、本当に暗殺者ってヤツ?賊が混じってると思うんだけど……」
私がピョンッと小さく飛んで、壱の後ろに行って言うと、壱もうなずいて言った。
「あぁ。賊と暗殺者が混じっている。強い者と弱い者がいるからな」
私が壱の顔をのぞき込むと、壱の目が私を捕らえた。
「何だ?」
壱が眉をひそめた。
「何でもない」
すると、壱が私の手首をつかんだ。
「何なのか気になるが、今はここから逃げるぞ」
壱の言葉が終わった瞬間、私の体がフワッと浮かんだ。
「うぇ!?」
驚いて、あたりを見回すと、空が上にあって、木の太い枝が下にあって……。
それで顔の近くに壱の顔があって……。
これは、もしかして、いや、もしかしてじゃなくて、噂に聞くお姫様だっこってヤツですね。
すごく、恥ずかしい……。
「あ、あの……」
私がおずおずと聞くと、壱の目が下に動いた。
「何だ?」
「おろして、歩ける、走れる!」
「単語だけでしゃべるな。意味がわからん」
「だ、だから、きちんと走れるってば」
すると、壱の目がまた前を向いた。
「お前よりも俺のほうが足が速い。それに、ルウはさほど重くない。逆に軽すぎるんじゃないのか?」
それ、リクにも言われたなぁ……。
「でも……」
スッと目を細めた壱にみられて、何も話せなくなった。
じっとしていること数分。
ストンッと降ろされたその場所には、赤い神社があった。

