「か、ずさ、ぁ、足……っ転んだ……!!」



「え、嘘!大丈夫!?」


私と同じ栗色の髪を耳にかけ、上総が足に触れる。



(わ……)


若干前髪にかかる黄金色の目は、いつ見ても艶めいている。



言葉遣いが綺麗で、物言いも、考え方も謙虚。


いくら自分の兄と言えどやはりドキドキするものだ。