星の王子にお願いを☆

「ここも、科学が無い訳ではない」


「そうなの?」

意外な言葉に耳を疑った。



「科学では解明しきれないものを、魔術でおぎなっているのだ。当然、医術も科学によって発展してゆく。ただ、この国はどうしても魔術に頼り過ぎる一面がある。人を救うために魔術を使いすぎて亡くなった者も多い。故に医術面ではあまり豊かだとは言えない」




「ちょ……ちょっと待って。どうして魔術で亡くなる人がいるの?」