星の王子にお願いを☆

(新しい星がこんなにたくさんある……)


生まれてまだ日が浅い星がたくさんある。


地球がある宇宙とは、比べ物にならないくらい、明るかった。



少しだけ、胸が痛む。


だけど、今までの絶望感はもう無い。


気持ちは、だいぶ楽になっていた。


「す、すごい!!何で宇宙が見れちゃうの!?」



暗い気持ちを吹き飛ばすように、明るく尋ねてみた。


双眼鏡から目を離し、アザールの方に振りかえった。




……彼は少し驚いたような顔をした。


「え、……えっ何?」

「いや。――元気になったようで何よりだ」



――え?