「それを、貸してみろ」
言われた通りに双眼鏡を渡す。
「良いか。よく見ているのだぞ」
そう言うと、人差指と中指の間に紙を挟んだ。
紙には何か、記号のようなものが書かれていた。
アザールは紙を挟んだ腕を伸ばし目の高さまで上げると、囁くように言った。
「気外空間透視、星存黒界域」
彼の吐息がわずかに紙に触れる。
私は知らぬ間に、その光景に吸い寄せられた。
アザールはその紙を双眼鏡に貼ると、それを再び春に渡した。
「もう一度覗いてみろ。見えるはずだ」
双眼鏡に目をあてると、思わず感嘆の声が漏れた。
「わあぁぁ……!」
今は視界いっぱいに、見なれない宇宙が広がる。
言われた通りに双眼鏡を渡す。
「良いか。よく見ているのだぞ」
そう言うと、人差指と中指の間に紙を挟んだ。
紙には何か、記号のようなものが書かれていた。
アザールは紙を挟んだ腕を伸ばし目の高さまで上げると、囁くように言った。
「気外空間透視、星存黒界域」
彼の吐息がわずかに紙に触れる。
私は知らぬ間に、その光景に吸い寄せられた。
アザールはその紙を双眼鏡に貼ると、それを再び春に渡した。
「もう一度覗いてみろ。見えるはずだ」
双眼鏡に目をあてると、思わず感嘆の声が漏れた。
「わあぁぁ……!」
今は視界いっぱいに、見なれない宇宙が広がる。
