星の王子にお願いを☆

本当に失礼な人だと思いながら睨みつけると、両手で顔を包まれ、強引に引き寄せられた。



「ちょっと、離してよ……!!」




「泣くな」




たった、たったの一言なのに、その3文字はどすんと心の底に落ちた。


「え……」



戸惑いを隠せない私を見て、アザールはかすかに口元を緩ませた。