星の王子にお願いを☆

「で、でも、早く帰る方法を見つけなきゃ!お兄ちゃんたちも、桜も、きっと……きっと心配して…………」


入り乱れた感情が、重くせりあがって、気付いたら涙がこぼれていた。


―――さみしい。


悲しさを超えて、寂しさばかりが募っていく。



早く、早く帰りたい。


声を押し殺して泣いていたら、扉の開く音がした。