星の王子にお願いを☆

私は無意識に、謝罪の言葉を述べていた。



「ごめんなさい……」


「何故謝る?まぁ、そなたは重くて、私はそなたを運んだだけで肩を凝ってしまったがな」



突然の悪態に、せっかく和んでいた心がまた苛立ちを覚えた。


「きっと本より重いものを持った事が無いのね。て言うか、そんなに重かったんなら、魔術とか使って私を起こせばよかったのよ」


すると、アザールは心底驚いたような顔つきになった。