「う、ん……はっっ!!」



自分の唸り声で、目が覚めた。


さっきまでの情景が、頭に染みついている。



もしかして……と思い、勢いよく起き上がるが、あれは夢だったんだと肩を落とす。



はぁ、と溜め息をこぼすと、それが合図かのように、少し離れたところで声がした。



「起きたか」


「きゃあぁっ!!」

気配すら感じていなかったから、反射的に変な声を出してしまった。